プリペイドが秘めた意外な効果

プリペイド、という言葉に関して、なんとなくカタカタ英語として理解している人も案外多いのではないでしょうか。VISA LINE Payプリペイドカード、楽天銀行プリペイドカード、au PAY プリペイドカードといったプリペイドカードや、PASMOやSuicaなど交通機関のカードのチャージ機能もプリペイドとなります。

プリペイドとは

プリペイドとは、Pre-Paid、つまり代金を先に支払うということです。

代金先払いは経営側にとっては非常にありがたいことです。キャッシュフローで苦心している企業も多く、黒字倒産する企業が倒産理由の約半分をしめる、ということからも、資金繰りの難しさが垣間見えます。

支払いのコントロールは企業にとっては生命線です。クレジットカードでの支払いなどは、手数料は取られるし現金が入るのも遅いため、いまだ現金払いのみの喫茶店や飲食店も多く見られます。

今回のテーマはプリペイド、ということで、これは現金都度払いよりもさらに先に払うもので、今後の何回か分の料金を先払いしてもらう、というものです。定期的に通う必要があるお店で使える支払い方法で、例えば整体やスポーツジムなどで、数回分または数ヶ月分を前払いしてもらうのです。もちろん、まとめ払いでの割引も用意してあげます。飲食店の回数券などもこれにあたります。
※分割で料金が上がる、という見え方よりも、一括先払いだと料金が値引き、という見え方のほうが好意的に取られます。

代金先払いで優良顧客化!?

これは資金繰りの面で助かるだけではありません。支払った期間、お客さまがとてもお利口になってくれるという意外な効果もあるのです。それはそうですよね、すでに支払っているため、途中で離脱するのはもったいない、お店の人と揉めたくない、という気持ちが働き、予約のすっぽかしも減り、お店に対しても好意的な態度になるのです。