犬の道とは?『イシューからはじめよう』に学ぶ、仕事の質の大切さ

安宅和人氏の著作「イシューからはじめよう」をご存じでしょうか?経営者の中には読んだことがある人も結構いると思います。とてもざっくり説明すると、『いきなり問題に取り組むのではなく、まずは本当にそれが解くべき問題であるか、見極める必要があるよ』といった内容になっています。

例えば、売上UPのための課題が10個あるとします。そして、それぞれの課題に解決できそうな方法が10個あったとします。そのままやれば10課題×10解決法=100通りの施策を試さなければなりません。それってすごく時間がかかるし、無駄も多いですよね。だからこそ、最初に「取り組むべき課題」を見極める事に集中し、それから解決に向かえば大幅に時間短縮できそうですよね?そんな「生産性の高い人」になりたい方は是非この本を読む事をオススメします。

犬の道とは?

ではここから本題です。この本の中で、犬の道は「踏み込んではならない」とされています。さて、犬の道とは何でしょうか。

犬の道

先ほど10個の課題と10個の解決法、の話をしました。その課題を重要性の順に並べ、最も重要なものを右端とします。同様に解決法も、最も重要なものを上端とします。こうすると、最短ルートは①まず最重要課題を見極め、②最も質の高い解決法を実行することになります。

そして、その手順を踏まずにとりあえずやってみよう、と全パターンを試すようなやり方を「犬の道」と呼んでいます。

根性に逃げない

この書籍の中ではこうも書かれています。根性に逃げない。

とりあえずやってみよう。やりながら考えよう。非常にありがちなパターンです。でもそれをやっていては時間が足りません。わざわざ無駄な作業をやる必要は無いし、全部やった達成感は厳しい言い方をすればただのまやかしに過ぎません。売上につながることをたくさんやった人の方が評価されるべきだし、例え毎日30分しか働いていなくても成果が上がるなら何も文句を言われる筋合いは無いのです。

仕事の質を変えると、本当にやるべき仕事を多くこなせるようになります。犬の道にはまってしまわないように、生産性の高い仕事をしていきましょう。