効果的なステップメールの秘訣:10回で個別面談につなげる方法

ステップメールの目的と重要性

ステップメールは、読者との信頼関係を構築し、最終的に行動を促すための重要なツールです。

コーチ、コンサルの集客の流れとしては、ブログやSNS、広告などからメールまたはLINEに登録してもらい、無料の動画コンテンツなどで教育、そこから個別の面談に来てもらい、商品の販売をすることが一般的です。しかし、リードマグネット(最初に見込み客が手にする動画などの特典)だけで、すぐに面談の申し込みをしてくれるかというと、なかなかそう簡単にはいきません。

そこで、メール登録後に送信するメールが重要になってきます。メールを配信するためのスタンドでは、最初の何回かのメールを自動配信できます。これを、ステップメールと呼びます。自動で配信してくれるため、このステップメールで個別面談に来てくれる流れを作ることができれば、効率的に集客ができるようになります。

ステップメールの目的を『個別面談への誘導』とする場合、各メールの役割を考え、全体として戦略的に設計する必要があります。本記事では、10回のステップメールを想定して、読者を効果的に個別面談やバックエンド商品の購入に誘導する方法を解説します。

初回メール:信念を伝えるストーリー + 個別面談CTA

最初のメールでは、あなたの活動の背景や信念を共有し、読者との共感を深めます。メールに登録してもらったとはいえ、まだ見込み客はあなたのことを詳しくは知りません。そこで、最初のメールでは、あなた自身がどういう人間なのかを知ってもらいます。ここでのポイントとしては、あなたの成功した実績を自慢する場ではないということです。もちろん実績についても触れてよいのですが、最も伝えなければならないのは、あなたがどのような信念を持って今のビジネスをしているか、そのストーリーを知ってもらうことです。

内容例:
「私がこの活動を始めたのは、以前〇〇という問題を抱えていたからです。自分で解決策を見つけるまで、どれだけ試行錯誤を重ねたかわかりません。同様に、〇〇について苦しんでいる△△や□□といった人には、同じようなつらい想いはしてほしくないため、この手法を公開することにしました。」

CTA例:
「今、同じような課題に直面しているなら、ぜひ個別面談にお越しください。〇〇という課題の解決を図る60分のセッションです。」

2〜4回目メール:リードマグネットの三大トピック + 個別面談CTA

リードマグネットで提供した価値の中で特に理解してほしい3つのトピックをさらに深掘りし、信頼関係を強化します。

メール構成例:

メール2回目(翌朝): トピック1「〇〇」を実践することで得られる具体的な成果を解説。

メール3回目(3日目朝): トピック2「〇〇」に基づいた成功事例を共有。

メール4回目(4日目朝): トピック3「〇〇」で達成可能な未来を描く。

各メールの最後には、「個別面談であなたの課題を一緒に解決しましょう」といったCTAを添えます。

5、6回目メール:個別面談申し込み締切案内(最終日の朝・夜)

「締切」を利用することで緊急性を高め、行動を促します。

メール5回目(5日目朝):
「本日が個別面談のお申し込み締切です。この機会に一歩踏み出してみませんか?」

メール6回目(5日目夜):
「締切は今夜23:59です。もしあなたが、あなたの人生に対して本気なのであれば、このチャンスを逃さないでください!」

ここまでで、メールの登録した日を1日目として、5日が経過しました。これで反応しない人には、反応しない理由があるはずです。そこで、7~10回目のステップメールでは、違う切り口で反応を伺います。

7〜10回目メール:バックエンド商品へつながる提案

個別面談を申し込まなかった読者に、代替案として「チャレンジ企画」または「低価格商品」といった、参加の障壁が低い提案をします。

A. チャレンジを提案する場合

メール7回目(6日目朝): 「〇〇チャレンジ(5日間で行動を変えるプログラム)」のご案内。

メール8回目(7日目朝): チャレンジ参加者の声や期待できる成果を提示。

メール9回目(8日目朝): 「本日がチャレンジの申し込み締切です」

メール10回目(8日目夜): 「最終案内!〇〇チャレンジで行動を変える第一歩を踏み出しましょう。」

B. 低価格商品を提案する場合

メール7回目: 「初めての方にも取り組みやすい入門講座をご紹介します。」

メール8回目: 間違った信念の書き換えや、具体的な成果を解説。「例:凝ったデザインのLPの方がいいと思っていませんか?実は余計なデザインは集中力を削ぎ、反応率を下げる原因になっています。」

メール9回目(朝): 「締切間近!〇〇講座で解決の糸口を見つけませんか?」

メール10回目(夜): 「最終案内!〇〇講座は今夜までの特別価格で提供中です。」

目的

これらの提案を通じて、読者が行動を起こしやすい仕組みを作り、最終的にはバックエンド商品やサービスへとつなげます。

チャレンジ企画、低価格商品ともに、目的は売上を上げることではなく、小さなステップを一段昇ってもらうことです。チャレンジ企画なら参加費1,000円、低価格商品なら2時間の動画コンテンツで1,980円など、まずは有料商品の購入体験をしてもらうことに重点を置いてください。そして、そこから個別面談などバックエンド商品につなげる設計も忘れずに行いましょう。

まとめ:ステップメールで成果を最大化する方法

10回のステップメールは、読者の行動を促す重要な手段です。それぞれのメールに役割を持たせることで、効率的に信頼を築き、成果につなげることができます。また、メールの開封率は20%~60%程度であることを考えると、毎回のメールでしっかりと行動喚起をすることや、全体をストーリー調にして次のメールを読ませる流れを作るなどの工夫が必要です。今回の構成はあくまで一例ですので、あなたのキャラクターに合ったステップメール作成をしてみてください。