会社(お店)って誰のもの?

スタッフを何人も抱えて商売をしていると、スタッフがなかなか自分の思うように動いてくれない、とイライラすることはありませんか?従業員は会社(お店)のための働くのが当たり前、そう思っていませんか?
会社って誰のものでしょうか。

組織は個人の自己実現のための道具である

「組織は個人の自己実現のための道具である」。この言葉は、「経営学の父」と呼ばれる偉大なる経営学者ピーター・ドラッカーが残した言葉です。組織のために個人がいるのではなく、組織が個人の成長の場である、ということです。これは、従業員の立場で考えればごく当たり前の感覚ですが、経営者になると忘れてしまいがちな視点です。

人は誰でも、自分が幸せになりたいから頑張っていて、働くのもそのための一つの手段でしかありません。だったら企業側も、従業員が成長できるようしっかり支えてあげることで、互いが互いの成長を支えあう関係性を作れるのではないでしょうか。どんなにこちらが成長を願ってサポートしていても、それに石を投げるような辞め方をする人はいるかもしれません。しかし、多くの人は自分をサポートしてくれる企業なら、長く働きたいと思うものです。結果として、それが企業の成長にもつながっていくのです。

殺伐としたお店に入りたい人はいません

近くの商店街に八百屋があり、毎朝お店の前を通るんですが、いつも品出しをしながら喧嘩をしてるんです。家族経営の小さなお店なのですが、家族ゆえに結構きつめの口調で「だから違うって言ってんじゃん!」「ホント使えねーな!」といった言葉が飛び交います。聞くに堪えないものがあり、私はその八百屋はほとんど利用しません。なんとなくですが、野菜も大切に扱っていないような気がするからです。

この八百屋は極端な例ですが、オーナーがピリピリしていたり、スタッフの仲が悪かったりすると、お客様には伝わります。みんなが成長できる場にするためには、トップが変わるしかないのです。