時は金なり。金は時なり。経営者の成否を分ける思考の違いとは

働いても働いても、仕事が終わらない・・。毎月家賃や給料の支払いは必ずやってきます。時間は誰にも平等に、一日24時間。支払日までをどう有効に活用するか、は経営者の死活問題ですよね。

時は金なり(Time is money)

時は金なり、という格言があります。時間はお金と同じくらい貴重なものである、という意味です。そんなの知ってるよ!と思われるかもしれません。だからこそ、必死に遅くまで働いているのですから。

でもよく考えてみてください。
そのやり方は、あなたの貴重な時間を浪費しているのではないですか?たぶん、今、頭が???となっている人もいるかもしれません。しかし、要領のいい人の考え方は、実は逆なのです。

金は時なり(Money is time)

金は時なり。この言葉はあくまで造語ですが、私が尊敬する友人経営者が言った言葉です。どういう意味かというと、「お金と時間は同様に貴重。でも時間は全員に平等。ならば、時間をお金で買えばよい」。つまり、お金を節約するために時間を使うのではなく、時間を節約するためにお金を使うのです。例を挙げますね。

例その1:夫婦共働きで稼ぐ事により収入は増えます。でも家事をやる時間が無くなります。そこで、家事をやる時間を買います。ロボット掃除機という形で。

例その2:会社の税務処理をちゃんとやりたいけど、勉強する時間もないし、領収書の仕分けも大変。そこで、税理士を雇う事でその時間を買います。

この考え方は、年々重要度を増しています。なぜなら、情報量が加速度的に増えているからです。SNSだけを見ても、あれだけ人気だったmixiからFacebookに移行したかと思えば、Twitter、Instagram、そしてTikTok・・。あっという間に流行りが変わっています(すでにTikTokはオワコンと言っている人もいて衝撃を受けます。。)これらの情報を自力で集めてついていくのは、もはや限界があります。

成長を続ける企業とそうでない企業の差はこのあたりにあると思っています。勢いのある企業のトップほど、ビジネスの自動化ツールを積極的に取り入れたり、セミナーや交流会などにもどんどん参加して情報を集めています。自分に足りないものを、独学で時間をかける代わりにお金で買っていくのです。

でも、そんなお金は無いよ、もったいない、という方もいらっしゃると思いますが、このあたりの感覚は「投資をせずにタンス貯金」を選んできた日本人独特の感覚かもしれません。しかし、年金の支給額が年々目減りしている今、国はNISAなどの措置を通して投資を推奨しています。同様に、情報が加速度的に増え続けている今、私たちは時間をお金で買わないと時代に付いていけない状況に直面しています。

もはや時代は「金は時なり」です。ありがたいことに、現在ほとんどのウェブサービスは、AIや自動化などにより、人を雇って時給を払うよりもはるかに安い値段で膨大な作業をこなせるようになっています。逆に言えば、ウェブ周りの様々な業務は手作業ではとても太刀打ちできない状況になっています。

自分が本来やるべき事に時間を使えるよう、少しずつでも時間を買っていきましょう。