経営者に必要なのは『相談できる人』。右腕の重要性

松下幸之助、本田宗一郎、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、・・(敬称略)。稀代の天才経営者ですが、彼らだって万能ではありません。

松下幸之助には高橋荒太郎、本田宗一郎には藤沢武夫、スティーブ・ジョブズにはジョナサン・アイブ、マーク・ザッカーバーグにはシェリル・サンドバーグという、何でも相談できたり任せたりできる右腕がいたのです。そうです、必要なのは相談できる人です。

必要なのは相談できる人

といっても、小さな会社であれば一人で運営している場合もあるでしょう。右腕なんて雇えない、そう思われる気持ちはよくわかります。そうだとしても、相談できる人は絶対に必要です。面白いアイデアが浮かんだとしても、ほとんどの場合は独りよがりです。違う視点での意見をもらう事が大切です。

例えば、原価の高い食材を使っていても、それが味や見た目で伝わらない形で提供していては、高い価格で提供できません。自分が思う価格がお客さまにも妥当かどうか、価格に相応しい見た目になっているかどうか、正しい判断は店主にはできていない場合があります。

ここで重要なのは、信頼できる相談相手である事です。あなたに気を遣い、何でも「いいと思うよ!」と答えてしまう人であれば相談の意味がありません。もちろん、背中を押してもらう意味ではいいかもしれませんが。逆に、なんでも否定的な返答をする人もいます。相手との距離感によっては、あなたに対して色んな感情(羨望、妬み、など)を持っている場合があります。相談相手を間違えるとやる気をそがれたり無謀な挑戦をすることになりますので、そこは注意が必要です。

無難なのは専門家を相談相手に持つこと

オチが手前味噌になってしまうのは申し訳無いのですが、これは事実です。やはり相談するなら、その分野に詳しく最新の情報を握っている専門家がベターです。といっても、専門知識を悪用してゴリゴリ営業してくる事業者さんもいると思います。中には親身になって相談に乗ってくれる方も、どの分野にもたくさんいますので、そこは複数あたってみるのがいいと思います。

ちなみに私の場合は、経営者仲間、顧問税理士、同業経営者、元同僚など、内容によって相談口をたくさん作っています。同じ相談を違う立場の人複数に投げてみるのもとても参考になりますよ。