技術の進化が客離れの原因に!?顧客ロイヤリティを下げる行為とは

これはみなさんに対する警告です。PC画面の、スマホの向こう側にいるのは人間だということを忘れないでください。さもなければ、知らずに信頼を失っているかもしれません・・。

こんな経験はありませんか?
ネットで調べものをしていて、良さそうなPDF資料が無料でもらえるのでダウンロードしました。ところが、それ以降、よくわからない会社から営業電話がバンバンかかり、営業メールが鬼のように届く・・。

役に立ちそうな資料をダウンロードした時点では、おそらく好意的な印象をその企業に持っていたはずです。ところが、以降の対応によって好意的⇒嫌い、にまで評価が下がってしまうこともあるのです。

もちろん企業側にとってはリストの獲得は重要で、そのリストをどう使うかは企業側の判断になります。だからといって、受け手を不快にしてまで行うマーケティング活動にどんな意味があるのでしょうか?

技術の進化により様々な機能が自動で(つまり無意識的に)作動している場合もあり、知らないうちに嫌われている可能性もあるのです。これは恐ろしいことです。

技術が進化すればするほど、このような事態は増えていきます。全ての機能を『顧客の立場に立って』コントロールする自信が無ければ、高機能なツールは使わない方が身のため、という場合もあるのです。

顧客ロイヤリティは着実に下がっている

そもそも論として、顧客ロイヤリティ(顧客ロイヤルティ)は年々下がっています。それには様々な原因がありますが、
・価値観の多様化
・広告の信用低下
などがあります。TV全盛の時代には、TVで話題の商品をみんなが買う、といった流れがありました。しかし、今やSNS全盛の時代です。友人やインフルエンサーが薦める商品の方が信頼性が高い、という感覚に変わりつつあります。

そのような時代的変化の中で、企業主体の一方的な押し売りマーケティングはもはや過去のものとなっています。ところが企業側は、成果が出にくい⇒さらなる効率化、という道を辿り、次々に人の血の通わぬ自動化に走っている、という現実・・。

消費者とマーケターの感覚の乖離は今後も広がっていきそうな予感です。