何でもAIの時代になりました。最近ではAIが書くイラストが話題ですよね。これからはデータの時代です。データをうまく活用できなければ生き残りは難しいでしょう。では、人の手を借りず何でもAIでできてしまう現状に、最も必要なものは何でしょうか。
AI時代に必要なのは操縦力＝分析力
テクノロジーの進化は昔からありました。自分の足で歩いていた人間が、長距離移動のために馬を使ったり、馬車を発明しました。徒歩に比べると、馬の操縦は難しいですよね。時は流れて自動車が生まれました。こちらは操縦するのに免許が必要です。馬に比べて機能が増えた分知識も必要です。
そして、人類は空を飛べるようになります、飛行機で。ここまで来ると更に操縦は高度になります。計器は複雑になり、操縦をミスれば乗客もろとも全員即死です。
DX（デジタルトランスフォーメーション）が推進される現在は、実はまさに飛行機で空を飛んでいる状態です。しかも、経路は自分たちで決めなければなりません。それなのに、経営分析ツールは高度になりましたが、それをどう読み取って経営判断するか、わかる人がほとんどいない状態です。
例えば、１～10までのシリーズの教材があります。データ分析の結果、
１を買った人は100人
２を買った人は90人
３を買った人は60人
４を買った人は80人、・・でした。
ここまではデータとしてあります。では、これをどう読み取るかです。正直データだけではわかりません。なぜか売上が落ち込んでいる３について、タイトルがふさわしいものだったか検討する必要があり、さらには、１から続けてみた場合に３に相応しい内容かどうか、１と２に問題はなかったか、など原因はいろいろありそうです。でもそこをいろんな角度で考えて答えを出すのは結局人なんです。
現状は、このデータを読み解く人が圧倒的に足りていない状況の中、分析ツールだけがどんどん高度化しているのです。ぶっちゃけていってしまうと、Googleアナリティクスなどの無料ツールでもしっかりと読み解く事ができればそれで十分です。まずは無料ツールで分析に慣れてから高度な分析ツールを導入すればよいと思います。『Googleアナリティクスは無料で限られるから思うように分析できない』という方の大半はそもそも『分析力が足りない』のです。
まずはGoogleアナリティクスから
もしまだホームページにGoogleアナリティクスを入れていない人は、すぐに設定しましょう。計測開始日以降のデータしか残らないからです。何年かして、過去のデータが見たいと思っても、計測していなければ無理です。今は必要ないと思っていても、何年か後の事を考えて、後悔しないようにGoogleアナリティクスくらいは設定しておきましょう。
