ダイレクトレスポンスマーケティングにおいては、リスト獲得は非常に重要な施策の一つです。リストを多く持てば持つほど、リストからの売上規模が大きくなり、より安定した収益モデルの構築が可能だからです。
しかし、メール登録の当面の目的は、単にメルマガの配信先を増やすことではありません。特に、コーチ・コンサルのビジネスにおいては、リードマグネットとしての動画を視聴してもらい、個別面談につなげることが、当面の売上を作る上で最も重要な目的となります。この流れを作るために重要なのは、ターゲティングの絞り込みと、ターゲットにとって有益なコンテンツを提供することです。
この記事では、登録率を高め、個別面談につなげるための具体的な方法についてお伝えします。
1. ターゲティングを絞り込む：具体的なターゲット層を明確にする
メール登録を促すためには、まずターゲット層を絞り込むことが非常に重要です。ターゲットを明確にすることで、コンテンツの訴求力が増し、登録後に実際に行動してくれる人が増えます。
具体的には、次のようにターゲット層を絞り込んでみましょう。
ターゲット層の例：
・40代で集客に悩む女性起業家
・オンライン集客を始めたが、なかなか成果が出ない人
・売上を安定させたいと考えているが、方法がわからない人
ターゲティングを絞り込むことができれば、そのターゲット層にとって有益なメッセージを伝えることができます。その結果、ターゲット層の反応を得やすくなり、登録率を高めることができます。
ターゲティングを絞り込む際のポイント：
・誰に向けて発信するのかを明確にする。
・共感してもらえる問題や悩みをピックアップする。
・その問題を解決するためのコンテンツや解決策を提供する。
2. 対象外を示す：より質の高いリードを得るために
ターゲティングを絞り込んだ後に重要なのは、対象外の人を明確にすることです。ターゲット層を絞り込んだ結果、「自分には必要ない」と思った人が登録しないようにすることで、質の高いリードを集めやすくなります。
例えば、次のように「対象外」を明示することで、適切なリードにだけメッセージが届きます：
「この無料動画は、40代で集客に悩む女性起業家の方向けに作成しています。成果を出したいと本気で考えている方に向けた内容です。ただし、情報を集めるだけで行動しない方や、すぐに結果を求める方には向いていません。」
こうすることで、対象外の人が登録しなくなるので、質の高いリードを集め、結果として個別面談に繋がりやすくなります。
ただしこのやり方は、商品の品ぞろえの幅が広く、獲得したリードの使い道が複数ある場合にはおすすめしません。広めにリストを取っておいても別の使い道があるからです。また、広告との一貫性も重要です。『誰でも簡単にできる』といった広告を出している場合には、広告と内容がかみ合わないためむしろ逆効果です。登録のタイミングでは少し緩めの内容でメール登録してもらい、その後のウェビナーで個別面談の対象を伝える際に対象外を示すなど、広告やサービスの内容に応じて伝え方や伝えるタイミングは調整しましょう。
3. ターゲットにふさわしい具体的な問題を提示する
ターゲット層を絞ったら、次に重要なのは、そのターゲット層が抱えている具体的な問題を示すことです。ターゲットが自分に関係のある問題だと感じることで、登録後に動画を見てもらう意欲が高まります。
例えば、集客に悩んでいる起業家向けであれば：
「集客がうまくいかない理由は、ただ単にターゲットが広すぎるからかもしれません。ターゲティングをしっかり行えば、集客の質も大きく向上します。」
このように、ターゲット層の抱えている問題に焦点を当て、問題解決への第一歩を示すことで、行動を促しやすくなります。
4. 悲惨な状態と理想の状態を比較する
ターゲットに対して「問題」を示すだけでなく、その問題を解決した後の理想的な状態を描くことも非常に有効です。特に、ターゲットがどんなに苦しい状況にあるのかを描くことで、問題解決の必要性が一層強調されます。
例えば、次のように比較を行うと効果的です：
現状：「毎月、集客に苦しみ、何度も試行錯誤を繰り返すが、成果が出ない。」
理想：「ターゲティングを絞り込んで、集客の質を高めることができ、安定した売上を実現する。」
このように、ターゲットが抱える痛み（現状）とその解決策（理想の状態）を対比させることで、ターゲットが行動する動機を与えることができます。
5. 効果的なのは個人のストーリーとして見せること
ターゲットに共感してもらうために、自分自身の経験や実績を個人のストーリーとして見せることは非常に効果的です。自分のストーリーを使うことで、ターゲットは「自分もできるかもしれない」と感じやすくなります。
例えば、以下のようにストーリーを取り入れることができます：
「私も以前、集客に悩んでいました。ターゲットが広すぎて、誰に向けて何を発信しているのかわからなくなっていたんです。でも、ターゲティングを絞り込んだ結果、集客が劇的に改善しました。」
このようなストーリーを交えることで、ターゲットは自分の状況に重ね合わせ、動画を視聴し、個別面談に繋がりやすくなります。
まとめ
メール登録率を高めるためには、ターゲティングの絞り込みや、ターゲットが抱える具体的な問題を明示することが重要です。また、対象外を示すことで、質の高いリードを集めることができ、理想的な状態を描くことで、ターゲットの行動を促しやすくなります。さらに、個人のストーリーを加えることで、ターゲットに共感を生み出し、より多くの登録と個別面談に繋げることができます。
これらを実践することで、リード獲得から個別面談へのスムーズな流れが作れます。今すぐ、ターゲティングを見直し、効果的な方法を取り入れてみてください！